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  わたしたちは神の家族

子どもの日・花の日に寄せて
赤ちゃんを育てる務め

                               牧師 島 田  進

 キリスト教会は、6月第2日曜日を「子どもの日・花の日」として過ごします。
 この日の起源は、『キリスト教大辞典』によると、今から156年前の1856年に、アメリカ・マサチューセッツ州の第1ユニバーサリスト教会レオナルド(C.H.Leonard)牧師が児童のためにキリスト者生活に献身する意味の式を行ったことが発端となり、1870年に同州ローヴェル市のカーク街組合教会が「シャロンのばら」と題するプログラムを作って式を行うようになり、「花の日」とも呼ばれて普及しました。
 日本には明治中期に教会、また日曜学校(教会学校)の行事として採用されました。
 この日は花を持ち寄って講壇を飾り、自然を通して豊かな恵みを与えて、子どもたちを成長させてくださる神を覚えて、讃美と感謝をささげます。また、たとえ子どもであっても、社会の一員としてできる奉仕を担おうということから、講壇に飾られたお花を持って、病院や老人ホームへの慰問、警察署・交番、消防署など、地域社会で昼夜一生懸命に働いておられる方々を訪問して感謝を表します。
 日立教会では、日立消防署、交番、かみね動物園を子どもたちと訪問する予定です。

さて、私たちは「子どもの日・花の日」を、東日本大震災からの復興の中で迎えました。
 地震・津波で大勢の子どもたちも被災者となりました。津波に飲み込まれて行方
不明の子どものこと、また、福島第一原発の事故で生まれ育った町や村を追われて、
不自由な避難生活を過ごし友だちと引き裂かれている子どもたち、放射能の汚染で
将来の健康が懸念される乳幼児たち。こうした子どもたちの厳しい現実を思い巡ら
すと胸が痛みます。

私たちの日立教会に、昨年から今年1月の間に、4名の赤ちゃんが誕生されました。私た
ちは赤ちゃん誕生を大いに喜び、神様に感謝をささげ、祝福をお祈りしました。

 この赤ちゃんたちを育てる務めは、そのご両親だけに負わされるものでしょうか。神様は
私たち教会に赤ちゃん誕生の喜びと共に、両親と一緒になって、赤ちゃんを育てる務めを
祝福して私たちにも与えられたのです。

 赤ちゃんにおっぱいを飲ませたり、おむつを取り換えたり、入浴等はご両親の務めです。
しかし、その赤ちゃんたちが育つための、汚染のない良い自然環境と、愛に満ちた社会を
築くのは、私たち全員に課せられた大切な務めです。子供を産めない、育てられないとい
う便利で豊かな社会の日本を、汚染し続けていく自然環境の日本を、復興しましょう。