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  わたしたちは神の家族

ピースメーカーである神の子

牧師 島 田  進

 8月6日は広島に、9日は長崎に原爆が投下された日であり、15日は敗戦(終戦)の日として覚えられ、8月は平和を考える大切な日が続きます。日立市も戦災に遭遇し多くの犠牲を出しました。毎年、平和を作り出し維持していくことを市民に強くアピールし、8月15日に「平和行進」が続けられています。
 教会では、8月第1日曜日を「平和聖日」とし、「第二次大戦下における日本基督(キリスト)教団の責任についての告白(通称:戦責告白、1967年3月イースターに発表)を、礼拝中において朗読します。この「戦責告白」とは、日本がアジア諸国を侵略して行った時代に、私たちの教会(教団)は平和を作り出す使命をないがしろにして、抵抗する役割を果たさなかった。むしろ侵略戦争を推進する役割を積極的に担った。この大きな罪を、神とアジア諸国の人々と教会とにおわびする。そして、私たち教会(教団)は、再び戦争や人権侵害への道を歩まないという決意を、ひろく世に表明しました。
 この戦責告白文の中の「わたくしどもは‥」という表現に、戦後生まれの方々や新しく教会員となられた方々には違和感や戸惑いを感じることでしょう。しかし、私たちの教会(教団)はこの歴史の中で、日本で大きな過ちを犯したけれども、主のあわれみと赦しを信じて、今こそ平和を作る教会(教団)として新しく歩んでいきますという、先人たちの罪の告白と決意を受け継ぎ、私たちもまた「ピースメーカー」としての決意を新たにしたいと思います。
 ガリラヤ湖が美しく眺められる丘の上で、イエス様はそば近くに寄って来た弟子たちに、「平和を実現する人々は、幸いである、その人たちは神の子と呼ばれる」と教えられました(マタイ福音書5章9節)。「平和を実現する人々」とは「the peacemakers(ピースメーカーズ)、平和をつくり出す人々」です。
 平和とは、ヘブライ語で「シャーローム」と言いますが、ただ戦争がない状態を言うのでなく、すべての生命が大切にされて育まれることと密接し、愛、喜び、正義、真実、柔和、善意、調和、平安、祝福などが満ち溢れて充足したことを物語っています。
 イエス様は「平和の君」(イザヤ書9章5節)として誕生され、天使たちは「神に栄光、地には平和」(ルカ福音書2章14節)と平和の到来と実現を賛美しました。原発災害、子ども虐待、いじめ、自死、暴力、人権侵害等でまん延するこの社会に、みことばに励まされつつ、キリストの平和を実現していきましょう。