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 藤崎るつ記さんはアジアの貧しい人々のために働きたいとの夢と希望を抱き、実現するためにフィリピンに渡り、勉学に励んでいました。198342日フィリピン・ルソン島のボトランで、溺れかけた二人のフィリピン人友人を助けようとして、自らは命を失いました。24歳という短いご生涯でした。
 
198311月、るつ記さんの召天に接し、彼女の信仰や志しに共感した教会・人々が結束して、「るつ記記念基金」奨学金を創設し、募金が開始されました。
 この奨学金は、フィリピンで地域社会の向上のために働きたいと熱望しながらも、必要な専門教育を経済的な理由で受けられずにいる、フィリピン人青年たちの勉学のために用いられます。この奨学金が創設されて30周年を迎え、今月17()に記念礼拝と感謝会が計画されています。
 
19846月、第1回奨学生としてルソン島南部ナガ市のジュリエット・トンバト・A(Juliet Tumbado Abarientos)さんに決定され、奨学金の贈呈が始まりました。年間1名の奨学生から始まって、今では年間22名の奨学生を有し、30年後の2014年には奨学生の累計が100名を超えるほどに祝福されました。

 先日、ジュリエットさんから30周年をお祝いする家族写真の入った素敵なカードが送られてきました。写真の彼女は息子さんとお嬢さんのお二人のお子さんとご主人に囲まれ、お顔一杯に笑みがあふれており、幸せであると認められました。今、公立高等学校の教師を務めておられるとのこと。

 1117()の記念礼拝には、るつ記さんのお父様である藤崎信牧師(元、日立教会牧師)をお迎えし、お説教(聖書のお話)をいただくことになっております。また、礼拝後、午後には、これまで基金の活動にご指導を賜った方々や、ご支援くださった多くの皆さま方とご一緒に、神様に感謝し、喜びや今後の展望を分かち合いたいと願っております。
 聖書で「はっきり言っておく。一粒の麦は、地に落ちて死ななければ、一粒のままである。だが、死ねば、多くの実を結ぶ。自分の命を愛する者は、それを失うが、この世で自分の命を憎む人は、それを保って永遠の命に至る。」(ヨハネ12:2425)と、イエス・キリストは言われました。
 フィリピンでの、るつ記さんの死は今や奨学金だけにとどまらず、戦争で傷つけられたフィリピンの多くの人々の心に癒しをもたらし、和解と平和を作り上げる働きともなっているのです。神様は平和の道具としてもお用いになっておられるのです。
 人の子は仕えられるためではなく、仕えるために(マルコ10:45)