本文へジャンプ
 

 
 一人の人のお誕生を祝う祝日が数多くあります。その中でもイエス・キリストのお誕生を祝うクリスマスは、古今東西、老若男女を問わず祝われてきました。そしてこれからも、クリスマスは大勢の方々から祝われていく世界最大の祝日だと思います。

 日本での、最初のクリスマス‥‥
 それは今からおよそ460年前のことです。イエズス会の宣教師フランシスコ・ザビエルが日本を去った後、155212月に周防(山口県)でクリスマス・ミサが行われたことが、イエズス会「日本通信」という文献に記録されているとのことです。
 周防では領主の大内義孝がザビエルに教えを受けキリスト教が広まっていました。領内のキリスト者たちは降誕祭前夜(クリスマス・イヴ)から大道寺内の教会へ集まり、外国人宣教師と日本人キリスト者でローマ字の読める少年とが交代で朗読するデウス(天主)や創造主のお話を一晩中聞き、朝のミサの後に天地創造、イエス・キリストのご生涯についての説教があったそうです。
 これが記録に残る日本で最初のクリスマスです。ケーキやプレゼント等は不明ですが、厳しく貧しい時代の中で、イエス・キリストへの信仰を、生死を託して真剣に追い求めた人々の姿を偲び励まされます。
 キリスト者にとってイエス・キリストのお誕生とは、自分の命や全存在、全生活を懸けてもいいと思う大きな喜びであったということです。

この後しばらくして、キリシタン禁令によってキリスト者たちは大迫害に遭わされました。遠藤周作の作品『沈黙』にもあるように恐ろしく酷い迫害が加えられました。このときの殉教者の人数、迫害の内容は、ローマ帝国ネロの大迫害をはるかに上回る世界最大の迫害とも言われています。
 どんなに厳しい大迫害でも、キリスト者からイエス・キリストの信仰を奪い取ることはできませんでした。イエス・キリストのお誕生の喜び、キリストの恵みは今も、人々を活かす原動力なのです。
 2000年前、イエス・キリストがお誕生されたその晩、野宿し夜通し羊の群れの番をして働いていた貧しい羊飼いたちに、主の天使が現われて言いました。
 
「恐れるな。わたしは、民全体に与えられる大きな喜びを告げる。今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。この方こそ主メシアである。」(ルカ福音書21011)
 天使が告げた「大きな喜び」とは「民全体に与えられる大きな喜び」です。私を変え、私の人生を変えていく喜びです。価値観が変わっていく時代の中で翻弄されている私たちです。不変の喜びを手にしましょう。